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music

04/07/10
The Power To Belive/ King Crimson
●現在進行形Crimsonの2枚目のフル・アルバム
 ヘビーかつ情緒的、難解だけど気持ち良い?
 ようするに、ひねくれ者のロックってことなんだろうか?
 過去Crimsonのどのアルバムよりも「ロック」してるとは思うが、比べる次元が違いすぎて、同じバンド名であることの意味すら疑う。個人的にはベストだけどね。
02/01/25
And All That Could Have Been/ Nine Inch Nails
●NIN待望のライブアルバム。
 一人Ministryとか言われてた頃から比べると、すっかりアメリカを代表するバンド(とはいえないか?)になっちゃったわけで、一人でせこせこと宅録にいそしんでるトレントくんのマイナスなエネルギーも影響力ばっちりなんかな……というのが実感できる。
 さすがにスタジオアルバムほどのキレはないけど、そこいらのハードなバンドに比べても、破壊力はあるかな?
●初期の頃の曲だと、昔懐かしのエレボディ系で、やっぱりいいよなぁとか思わせてくれた。まあ、デジロック全盛以降の復古趣味と映っちゃうのかな?
02/01/02
Complicated Mind / Doom
●自分と同年代で、多少なりともロックに触れる機会があった人間なら誰でも知ってる……はずの、あの白塗りにしてバカ・テクなトリオ・バンド、DOOM。
●自分がベースをはじめたきっかけのは、メタリカの初代ベーシスト、クリフ・バートンなんだけど、一番影響を受けたのがこのDOOMの諸田コウ。まあ、いうまでもないか。
 ストレートにやかましいだけの音楽では物足りなくなっていたせいもあって、変化球びしばし投げつつも真っ向勝負のこのバンドの音は、いまだに、たまらなく気持ち良い。
 このアルバムの発売記念のライブは、自分が観た中でもベスト。
 ただ、すごいものを観てしまったとしかいいようがないんだけど。
●ずっと後になって、このアルバムの当事者お二人と親しくなるわけだが、そういう所を抜きにしても、このアルバムの音の風景というのは、いまでも十分通用すると思うし、他人に絶対に聴け!と言えるアルバムでもある。
 入手については中古を探す以外方法はなさそうだが、見つけたら買っておけ!と言いたい。
01/12/11
Live Encounter / Trey Gunn Band
●ボーナス時期(遠い目……)かどうかわかりませんが、Warr関連のページへのアクセス増加傾向。誰かのお役に立てれば良いんですが、なかなか手に入らないしねぇ。
 そんな皆様への1枚かな?
●昨年と今年前半のツアーの集大成という感じ。
 一人になってもKing Crimsonじゃ何やってるかやっぱしわからないと言われ続けるトレイ。
 自身のバンドとなりゃあ、そりゃあもう弾きまくり……ってほど弾いてないが、メインではあるわな。10弦のWarrのメロディサイドでのソロはなかなかです。ベースライン担当の8弦奏者も、気持ちは良くわかるってな指さばきで個人的にはニヤニヤしとります。
●かなりフリップ(ギタークラフツ出身だしね)なトニー・ガベラのギターも聞き所かな?
●ボーナスで収録されてるQuickTimeムービー2曲はWarrのサイトにあるものと同一ですが、ダウンロードするのが面倒な方にはよろしいかと。
●なんとな〜くWarrを購入したいって思ってる方は、とりあえず買って、聞いて、見てってアルバムです。見た目じゃわからないかもしれないけど、8弦と10弦のテンションの違いは要注意だす。
01/11/10
Live in Tokyo / 王菲
●民放のドラマになんか出たりして、すっかり日本のお茶の間にまで入り込んだ(?)王菲の久々、二度目の来日公演。その間、離婚なんかしてたりして、心境の変化とかがあったのかどうかは知らないが、見た目にはすごくリラックスした雰囲気で歌ってるような気がした。
●新譜よりもひとつまえのアルバムからの曲を中心に、新旧取り混ぜた選曲は、ほとんどベスト盤状態なんだけど、前回の選曲のほうは、個人的には好きな曲が多かったかなぁ……?
 まあ、いいか。「天空」やったし。
●客の大半は、ここ最近のファンというわけでもなかったようで、古い曲のほうに歓声が多かった。アンチョコを見ながらの日本語のMCはご愛敬か? かえってなくても良かったかなぁと思うのは自分だけだろう。うん。
01/10/23
Everything and Nothing Tour 2001 in Tokyo / David Sylvian
●ソロ・アルバムを中心に、その他アーティストとのコラボレーション、JAPAN期の曲まで、ほぼキャリアのすべてを網羅したベスト盤に伴うツアー。
●開演まで
Approching Silence」からの曲が会場に流れていて、本人にとって、すでに元JAPANなんて肩書きはどうでもいいんだろうと思うのだが、ちらほらと元JAPANのおっかけらしいお姉さんたちがいたりして、やっぱりそうなのかとちと意気消沈。全体的には微妙に客層がばらけていて、わりといろんな人が聴いてるんだなぁと感心。ステージ全体は、いたってシンプル。正面中央にシルヴィアンの席。エレキ、アコースティックと何本かギターが置いてある。向かって右側にドラムセット(林檎マークのノートもあった!)。左にキーボード。奥、右手にベース、左手にギター。
●ベスト盤と同じく「
The Scent of Magnolia」からスタート。実弟であるDrのジャンセンのシンプルかつタイトなドラミングが心地よい。MIDIを使ってのシンクロだと思うが、かなりオケも多用。ほぼアルバム通りの音になってる(最後まで、誰がMIDIのトリガーをキックしてたのかわかんなかった。8割くらい、ジャンセンだったみたいだけど)。そこまでしなくてもいいのになぁと思ったけど、音のバランスはかなり良くて、オケの部分が妙に聞き苦しいということもない。
●中盤のハイライト「The Boy With The Gun」から「Orpheus」の流れは鳥肌もん。
 やっぱし、この曲が入ってる「Secrets of the Beehive」はご本人も認める通り、ベスト中のベストだと思う。
●最後にメンバー紹介をやったくらいで、MCはなし。淡々と演奏を続ける姿は、かなりストイックで、この人、自分の音楽が好きなんだろうなぁって思えた。
 アンコール前の「Zero Landmine/Forbidden Colours」は、どこから「Forbidden Colours」に入ったのかさっぱりわからなかった。すんなりと「Forbidden Colours」に入ってたとしたら、まあ、あざといしね。「Forbidden Colours」って何かって? 「戦場のメリークリスマス:歌入りバージョン」だす。
●とにかく、久々に楽しい演奏でした。
01/10/22
Vroom Vroom / King Crimson
●90's Crimsonのメキシコ、及びNYでのライブ二枚組。6人編成、ダブルトリオでのライブの集大成?という感じ。どちらの音源も既出で、メキシコはダウンロードのみ(ライブのみで構成された「サーカス」にも数曲収録)で、NYはコレクターズクラブ(日本版は限定ボックス)にて出ていたモノ。
 もちろん、ただじゃあ出さないあたりが、フリップ御大の商売上手なところで、未収録曲を追加したりしてくれてるわけである。
 この編成でのCrimsonのライブ音源は、「B'boom」(CD)、「Thrak Attack」(CD)、「Live in Tokyo」(VHS)、「Deja Vroom」(DVD)とかなり豊富なんだけど、実態をうまく捉えてる音となると、意外と少ないかもしれないかな、というのが個人的意見。
 メキシコの方の音源は、抜群の破壊力を見せつけてる一方で、NYのほうはといえば、ちょっとだれた感じがなきにしもあらずで、ダメな部類の演奏だったりする。
 どちらもCrimsonには違いないのだけど、録音状態がどうこうではなく、ここまで演奏に差異があるもんかと感心。
 Crimsonマニア以外に薦められるほどの音源ではないが、Level5ツアーがスタートした、今期のCrimsonの新譜への期待もこめて。とりあえず買っておこうって音源ですね。
 22年ぶりに演奏されたという「21世紀の精神異常者」(あえてこう書こう!)は、セルフカバーとして笑いながら聴きましょう。
 カバーといえば、NYのほうに入ってる「Free as a bird」はジョン・レノンの未発表曲で、ビートルズのアンソロジーの中に新曲として収録された曲。カバーはオリジナルに忠実に、ギター一本でブリューが演奏し、歌うという、やっぱしお笑いに近い趣向。
 でも、Thrakからのこれに流れ込むあたりの妙は、別な意味で凄いかもしれない。
01/10/15
Rahat Nusrat Fateh Ali Khan / Rahat Nusrat Fateh Ali Khan
●イスラム神秘主義(原理主義ではない)スーフィズムの流れをくむ、カッワーリー(Qawwali)の巨星、故Nusrat Fateh Ali Khanが他界して早何年?
 幸いなことに、1度だけ生の演奏を聴く機会があり、どうせなら現地に行って、本場の空気の中で体感してみたいと思っていたところに、パキスタン周辺が焦臭くなってしまったもんで、当分先にならんと無理かなぁなんて勝手に思ってる。
 Nusratの最後のライブ録音「Swan Song」以降も、数枚のCDがリリースされ、つい最近、最後のレコーディングの2枚組がリリースされたばかり。まだ音はきちんと聴いていないが、そのアルバムのプロデューサー名を見て唖然。なんでRick Rubinなんだぁ? と一人狂喜乱舞しておったところに、同じくRick Rubinプロデュースでリリースとなったが、Nusratのおそらく正統な後継者となるであろうRahatのデビューアルバム(本国以外ではってことかな?)がこれ。
 ピーター・ゲイブリエルが主催しているReal Worldから出ているNusratのアルバムもそうだが、カッワーリーの正統なスタイルを基本としつつも、より聴きやすいようにアレンジはされていて、現地の雰囲気そのまんまってわけにはいかないが、カッワーリーの入門としてはちょうどいいかなという感じ。
 だてにRick Rubinがプロデュースしてないよなっていうのが、リズムの基本となるタブラーの音。
 おそらくこれまでのカッワーリーのアルバムの中でも、一番ビートの刻み具合がいいんじゃないかと思う。
 ちなみにこのアルバムがリリースされたのは、テロの前である。
 テロ関連のニュースでも、あまり大きく取り上げられているわけではないが、ここ数年、アメリカでは非アラブ系移民以外のムスリム人口が急速に増えつつあるらしい。かの有名なマルコムXもそうだけど、アフリカ系米国人にムスリムが増えているとか。
 そういった社会的背景も、この一見すると異種格闘戦のような組み合わせに微妙に見え隠れしてるような気もする。
 そんなことは抜きで楽しむのが一番なんだけどね。
01/10/14
There Shall Be Love! / FUN>DA>MENTAL
●なにもこの時期に出さなくともと思いながらも、同時テロ以降、聴き直そうと思っていたユニット(バンドじゃないしね)の新譜が久々に登場。
「怒れるトライバル・ブレイクビーツ・テロリスト」なんて帯叩きについては、事があった後の発売だから、少しは配慮すべきだったんじゃないかと日和見主義的に考えたりもするが、Aki Nawazの意図する所から考えれば、そのまま行け!なのかもしれない。
 1stアルバム「Seize The Time」の衝撃は、たぶん、その後の音楽人生に深く影響し、文章のほうでも「beat」なんかが、その影響のあらわれだったりもする。
 2ndアルバム「Erotic Terrorism」のインダストリアル寄りになって音の暴力も増したりして、このまま音楽的にも政治的にも尖端へと突っ走るのかと思っていたら、最新作が、この時期に出たというわけだ。
 イスラム神秘主義の流れをくむ、カッワーリーの歌い手、故ヌスラット・ファテ・アリ・ハーンの追悼アルバムあたりが、自分にとっての気持ちよい音楽の一歩手前だったけど、今回のこのアルバムに関しては、自分にとっての気持ちよい音楽そのものといってもいいくらい、気持ちいい。
 どこか、もっと過激なモノを期待したんで、すっかり肩すかしくらいました。
 この時期だからこそ、聴くというのもひとつの手かもしれない。
 少しは違った、風景が見えるかもよ。
 最近音楽情報誌とか読まないんだけど、FUN^DA^MENTAL とFUN>DA>MENTALって、もしかして使い分けされてるのかな?
01/10/01
Damage / David Sylvian&Robert Fripp
●93年12月、ロンドンでのSylvian/Frippのライブ。
 2000枚限定で出ていた物の再発なのだが、デビシルによるリミックス盤。
 前回の限定盤に関しては、なんでもデビシルがフリップのリミックスが気に入らなくて、契約上出さないといけないんで、限定にしたってな話がある。どんくらい違うのか、元を知らないのでコメントできないが、デビシル・ファンなら買いの1枚だろう。
 フリップとのコラボレーションというよりも、現クリムゾンからブリューを抜いた3人がバックをつとめているあたりがなんとも豪華。
 内容的にはSylvian/Frippのアルバム「First Day」からの曲を中心に構成してあり、演奏面がどうのこうのっていうものではなくて、デビシルのヴォーカルがメイン。
 秋の夜長にはちょうどいいんじゃないかと思う。
 同ユニットの日本公演時のビデオ(LDもあるけど、中古じゃないと手に入らない)もあるが、個人的に演奏面はビデオのほうが良いように感じた。
 ライブの臨場感も伝わってくるし。
 ライブ盤とはいっても、スタジオ録音とあまり変わりないあたりは、バックの面子の技量によるものだろうけど、あまりにも臨場感がなさすぎなんだよね。
 蛇足だが、トレイのスティック演奏が聴けるあたりもレアか?
 マイケル・ブルック(g)が何をやってるのかは、依然として不明だった(笑)
01/03/29
WWF The Music vol.5/James A. Johnston
●レスラーの入場曲といえば……と世代によっていろいろと脳裏をよぎるだろうが、現在世界最強と化した一大格闘エンターティメント集団WWFのスーパースターズの入場曲を集めたCDであります。
 惜しくも収録されていないレスラーの曲もあるにはあるが、これを聞いて盛り上がってる自分ってなんだろうって思いつつも、普段からなにかと頭の中で鳴り響かせていたりする。
 ハードロックありのテクノありのごったにな感じもいいんだけどね。
 今回特筆すべきは、The Game/HHHのモーターヘッドか?
 曲が変わったときはやけにレミーに似た声だなと思っていたけど、まさかご本人だとは夢にも思わなかった。
 個人的にはWhat About Me/Raven とShooter/Chris Benoitがお気に入り。
 WWFな人ならなにはともあれ買いでしょう。
00/10/10
The Construkction of Light Tour 2000/King Crimson

00/10/05:Tokyo Shibuya
●出てくるなり、スクラム組んで気合いを入れる4人。
 ふざけてるのか、本気なのか、ちと判断に困る。
 で、いきなり「Vroom」。こなれたあたりからやるのね、と思ってると、ギター二人とリズム隊二人の演奏がズレはじめる……。もちろん、うまく修正しちゃってましたけど。
 すでに、この時点から「学芸会に出ている子供を見る親の心境」。
 なんか不安だな〜、調子悪いのかな〜とか思いながら2曲でぶっ飛ぶ。
 おい、やらないって言ったじゃないか!「Frame by Frame」。
 結局、ディシプリンなクリムゾンは3曲も聴けることになる。
●そいでもって、新曲をメインに淡々と演奏は続くんだけど、やっぱりキレが悪い。
 それぞれの音の分離は良くて、どれが極端にでかいって感じでもないだけに、逆にキレの悪さが目立つ。ヴォリューム・コントロールのミス、エフェクト・チェンジのミス……。
 心なしか御大の機嫌が悪そうに見える。
●インプロがはじまる。
 ブリューがギターじゃなくて、キーボードやらコルグのなんとかっていうDJが使ってるパッドやらで、サンプリング音を遊ぶ。リズムが絡んできて、ベースは……おっと御大のフレットレス・ベース。モチーフはプロジェクト3で聴いたことがある。トレイがギターパートで入ってきて、徐々に盛り上がり、テクノ系のリズムへとチェンジ。御大がギターに変わって、トレイもベースに変わる。ブリューがギターで絡んできて盛り上がっていく……。
 出来は良かったんじゃないかな。
●なんか煮えきれない感じでアンコール。
 ブリューが一人で出てきてアコギ1本の「Three of a perfect pair」。
 これが聴きたかったのよ、という感じでもある。
 次がプロジェクト3?
 半分インプロだけど、お馴染みの曲。
 出来はまあまあ。
●アンコールその2。
 普通だったら、これで終わりなんだけど、途中でステージを降りようとした御大をブリューが引き留めて「レッド」!
●これで終わりかとおもったら、まだあった。
 機材のトラブルもあったみたいで(DGMのダイアリー参照)多少はサービスだったんかな?

00/10/07:Tokyo Shibuya
●またしてもスクラム。
 オープニングは「レッド」。往年のファン向けなんかね?
 でもって、最近ずっと2曲目の「Frame by Frame」。2曲目にこれがくるだけでクリムゾンのライブに来てると思えるのはなんでだろう?
 でもって、新曲が続いて「Fructured」に入る。
 さすがに2夜目ともなると、ドキドキハラハラはないが、たしかに御大は弾いておりました。
 無駄のないピッキングフォームがなんていうか、それ見てるだけでくらくらしてしまった。
 この曲、ブリューの出番は少ないとアルバムの曲を聴きながら思ってたんだけど、やはり実際にギターで絡む面は少ない。なにやるかと思ったら、サンプリングで遊んでいた。
 複雑なリズム構成の曲なんで、下手な遊びはできないけど、そこはまあプロでしたね。
●本日のインプロへと突入……。
 インプロのアプローチとして、まずリズムか、御大のサウンドスケープからというのはわりと無難なんで良くわかるんだが、クリムゾンのインプロの凄さはそこから発展して、見事に同じところに着地してみせるところにあると思う。
 今夜は中近東系のリズムに落ち着いたところで、御大がサウンドスケープやめてソロに突入。トレイとブリューはどうしようって感じの手探り状態だったみたいだけど、無難に絡んできて、どんどん盛り上がってみせる。さあ、着地点……かと思ったら、まだ弾き足りないのか御大がソロを続ける。そして次の山で着地。
 お見事でした。
 Iranian Blues?とかすでにパットが命名しておったようだけど。
●アンコールはブリューのソロなしでP3だけ。
 わりとしっとりめでまとめたところで、御大がトレイのほうに向かって拍手を送っていた。
 たしかに、この曲はトレイのプレイが一番重要。
 やっと理解できたかも。
●アンコールその2で幕。物足りなさは残ったけど、演奏面は良かったかも。
 でもなあ、個人的にはもっとインプロが聞きたかったな……。

00/07/19
モリブデンの愉悦/トレイ・ガン・バンド
●なんでトレイ・ガンなんだ、となると、彼がWarr Guitar (Touch Guitar)奏者だからという理由が大きいんだけど、わりと彼の出す音のベクトルが自分のベクトルと近いというのも好きな理由。
 使っている楽器もどっちつかずで、はたしてこの人ベーシストなのかギタリストなのかいまいちはっきりしない。これまでもそういうどっちつかずの位置で音を出していたせいか、過大な評価もなければ過小な評価もされていなかったように思う。
 さて、このバンド名義のアルバムだが、個人的には、ベーシストとしての彼のセンスに注目してみた。
 Crimsonの新譜では、どことなくトニー・レビン的なベースを意識しているようにも聞こえたが、このアルバムでは、わりと独自のラインを弾いている。
 誰に一番近い、というわけでもなく(どうしてもそういう耳で聴いてしまうわけですProjeKctsで聞かせていたソリスト的なラインはなりを潜め、かなりベーシストとしての仕事に徹しているようでもある。ほとんどがオーバーダブだと思うので、どの曲でどの楽器を使っているのか判然としないが、おそらくバッキングは12、10弦のWarrを使用し、ソロは8弦を使用しているはず。
 あえて誰かに似ているとすれば、師匠、諸田コウ。
 それぞれのソロアルバムを聴き比べてみると、意外なくらいベクトルが似ている。
 好きな理由は、もしかするとそのへんにあるのかもしれない。
00/05/04
The ConstruKction of Light/King Crimson
●おまえそれしか聴けないのか?という質問はさておき、ProjeKctsを経てようやく姿を現した第6期King Crimsonはジャンル無用のヘヴィな音の塊と化していた。正直いって、通して聴くと疲れる。このテンションについていけない。
 もう、ごめんなさいとしかいえない。
 他の方々はどう判断するのか?
 たぶん、今期の是非を判断するにはライブを観るしかあるまい。
00/03/09
COMMUNITY MUSIC/ASIAN DUB FOUNDATION
●ヘヴィメタルからオルタナティブへと流れて、あれもこれもつまらなくなり、いつのまにか非欧米系のロックへと耳が向いていた。
 そのあと多少の民族音楽を経てテクノへと好みが変わるわけだが、その入り口にあったのが、在英アジア系のアーティストによる「音」だったわけである。
 ひところ流行った「バングラ・ビート」もすっかりなりをひそめ、いまではもうそんなブームがあったことすら忘れている連中が、このバンドをもてはやしているような気もする。
 爆発力と過激さは、おそらくライブになると本領発揮なんだろうが、前作の音のほうが個人的には良かったような気がするな……。
 それもこれ、FUNDAMENTALの2ndがあまりに過激だったせいかもしれないけど。
 ポリティカルなメッセージもいいけどさ、日本人にゃリアルじゃないんだよね。
 黒い音が苦手なのも、それと同じなんだけどさ。
 リズム的にはまだこっちのほうが親近感はあるが、それほど怒りを共有できない。
00/03/05
クリムゾン・キングの宮殿/キング・クリムゾン
●昨年30周年を迎え、これはそれを記念する24ビット・リマスター版。同様のリマスターはジョン・レノンなんかも出ていて、ちょっとした流行のようだが、また同じアルバムを買わせるのか?という批判もあるようで、「そんなの承知だよ」とばかりに御大は出してきたわけだ。
 リマスター版については、最初にCD化されたものの後に出ているが、今回は記念版ということもあって紙ジャケットにゴールドCD仕様。
 まあ、そんなことはどうでもいい。
 はっきりいって、「VROOM」以前のアルバムはベスト版以外持っていないという「似非」ファンなので、ちゃんと聴くのは初めてで、やっぱりいい音で聴きたいし、この際だからそろえるか、という気持ちにさせてくれるので、買った。
 「クリムゾン・キングの宮殿」については、もうどうこう言うつもりもなく、あのジャケットに「21世紀のスキッツォイド・マン」(原題の通りには訳せないご時世になったらしい)があれば、それでいいや……じゃなくて、このアルバムのオープニングを飾り、クリムゾンを代表する曲でもあるこの曲が終わった後に、本当の意味があったりするんじゃないかと実感した次第。
 「風に語りて」OPUS IIIがテクノバージョンでカバーしてましたが、やっぱし原曲がいいですね。御大の奥方がカバーしたバージョンもあって、そっちもいいんだけど、これってどこかに収録されないんだろうか?
 そいでもって「エピタフ(墓碑銘)」から「クリムゾン・キングの宮殿」へと流れる途中に入る「ムーンチャイルド」がかなり良くて、クリムゾンがいわゆる「プログレ」だったのは、この後の3枚だけか?と思ったり思わなかったり。
 まだ残りは聴いてないんだけど、やっぱし外せないアルバムなのね、とつくづく思いました。
 本当なら、いっきに10タイトルリリースされる予定だったのが、版元のほうの意向で後期と新生の3タイトルずつが控えている。
 次のアルバムが出る頃には全部出るかと予想されるが、どうなんだろう?
00/03/02
BLUE NIGHTS /Bruford Levin Upper Extremities
●いまさらいうまでもない「二人」のユニット。
 フリージャズの世界ではかなり知られたDavid TornのギターとChris Bottiのトランペットが入った、ジャズ寄りのロック……とでもいうべきか?
 一連のProjeKctsと同時期に活動をしていたせいか、どこか音楽的にも似たようなベクトルにあるような印象もあるが、実際のところは、かなり違っていて、愛してやまないはずのKing Crimsonへの参加を蹴ってまで(というよりも、Frippとのベクトルが完全に逆方向に向いていたことのほうが大きな理由)ジャズと生ドラムに固執するBrufordのこだわりがここにあふれている。
 Levinのベース、スティックはあいかわらず。
 たぶん、Levinの音が聴きたい人には調度いいんじゃないかと思う。
 もっとも、自分がベース弾きだからそういう耳で聴いてしまうせいもあるけど。
 David Tornの名前は知っていた程度で、ここまで邪道な技をかます人だとは思ってもみなかった。
 そういう意味では、刺激になったかな?
00/02/16
THE REPERCUSSIONS OF ANGELIC BEHAVIOR/
RIEFLIN,FRIPP,GUNN
●これはProjeKctsいくつだ?
 のっけからそういう音が飛び出してくる。
 他の二人はともかく、Bill Rieflinといってピンとくる方はほとんどいないと思う。
Ministryでリズムを担当していた、といえば、なんとなくわかってもらえるかと思うが、北米のノイズ、インダストリアル系ではわりと重鎮らしい。
 FrippのレーベルDGMからはTen Secondsというバンドでアルバムを1枚出しており、Frippとの交流は、このあたりから深まったらしい。
 三人の連名で出ていることからもおわかりの通りだが、もとをたどるとRieflinのソロアルバムに二人が参加したあたりから派生したプロジェクトらしい。
 CrimsonのProjeKctシリーズを聴いたことがある方ならおわかりの通り、たぶん、FrippとGunnとは、あのProjeKctの延長線(延長戦?)という感じで弾きまくっている。もう誰にも止められないって感じ。
 音的にはProjeKct 3のエレクトロニクス抜きという感じだが、ちょっと音の生々しさが違うような印象もある。
 個人的には、低音部を強調したWarrGuitarが参考になった。
 やっぱし、これくらいはじけちゃっていいのねって感じ。
 ProjeKctが物足りなかった人向け。
00/02/01
生∞死/諸田コウ
●ベーシストとしての才能を評価されながらも、どこかきわものとして扱われていた師匠・諸田コウの最初にして最後のソロアルバム。
 DOOM在籍時の激しい動の部分はなりを潜め、静かな音世界のみが存在している。
 ベーシストのアルバムといってしまえば、それまでだけど、晩年の師匠を知る一人としてはここに行き着くしかなかったのかな、と納得してしまう。
 もっと、別な音世界で師匠のベースが聴いてみたかったと思うけど、いまやそれもかなわぬ夢。
 DOOMのアルバムに収録されていたものとは別ヴァージョンの「水葬」が収録されている。すべてが、ここに集約されたことは、ただの皮肉だったんだろうか?
00/02/01
#9/#9
●元ガスタンク、元DOOMとくれば買うしかあるまい……というアルバムってわけじゃないが、ある世代なら買ってしまうかもしれないアルバム。
 ロックでファンクなベースを弾いているのは諸田師匠。そして歌うはBAKI。
 これぞ三〇代のHRという具合にブイブイいわせてます。
 ヴィジュアル系の連中がこぞってフェイバリットバンドとして挙げているらしいガスタンクだが、個人的には通過していないので、コメントのしようがない。
 在りし日の諸田師匠の激しいステージングに、BAKIが頭を抱えたという話を耳にしたが、それもいまや過去の話。
 見てみたかったような気もする。
00/02/01
99/Mastica
●パット・マステロットの初ソロ・ユニット。なんとも言えずポワ〜ンとした感じの音が、はまるやつにははまるだろうって感じで、いい具合。
 ヴォーカルを担当する、他のメンバーは経歴は謎だが、あっちこっちのバックでドラムを叩きまくってきたパットが、まったく無名の二人と組んだからには、フィーリングばっちしなんだろう。
 そう考えると、これってれっきとした新人バンドのアルバムですね。
 とりあえず、Crimson抜きで聴きましょう。
00/02/01
mtv unpllugged/Alanis Morissette
●一大ブームと、あまたの名チューンを生んだMTV Unpllugedのラストを飾ったというAlanisのアルバム。
 まあ、想像していた通り……ほどではないが、こんなもんだろう。
 個人的には、Policeのカバー「King of pain」のイントロのドラムの入り方が完コピじゃなかったので、減点。
00/02/01
A Beginners' Guide To Projekcts/The Deception Of The Thrush
King Crimson
●国内ではProjekct名義で出されていた各ライブのオムニバス。1曲だけ未収録の曲が入っている。
 こうやって通して聴いてみると、次のCrimosonの音がまったく見えなくなってくる。各アルバムを全部買う必要はないけど、聴いてみたいという方にはお薦め。
 あと、自分で編集するのが面倒な人向けですね。
00/02/01
The Projekcts/King Crimson
●こっちは国内で単発で発売されていた四枚をまとめたボックス。
 海外では、この形でしか発売されていない。
 意味があるとすれば、これがKing Crimson名義で発売されていることだけ。
 中のライナーを英文で読めるなら、まとめて買ってもお得な価格のこっちを薦めますが、所詮はコレクター向けです。はい。
99/10/25
BELEWPRINTS:The Acoustic Ariran Belew Volume Two/
Adrian Belew
●故Frank Zappaに才能を見いだされ、あまたのバンドとセッションを渡り歩き、King Crimsonのいまや重要なフロントマンとして君臨するAdrianの通算11枚目のソロ。タイトル通り、全編にわたってアコースティック楽器を使用し、彼の歌を聴かせるためのアルバムといった感じの出来。
 Crimsonの重要なナンバーとなった「Elephant Talk」で聴かせてくれたゾウの鳴き声ギターに代表される、ふざけたギタープレイは健在だが、MIDIギターという最強兵器を手に入れてからは、ギター1本でオーケストラを奏でるという芸に凝っているようである。
 Crimsonのナンバーのアコースティック・バージョンも2曲収録されており、これがまた良かったりします。
 一番の聴かせどころは、あのJhon Lenonの遺作「Free As A Bird」のギター1本での完コピ。歌までオリジナル通りってんだから、芸が細かい。
 やっぱりこの人、普通じゃないです。
 関係ないが、ゾウさんギターで一躍有名になった彼が某空調メーカーのCMに登場したことがあったが、そのときのテレカがなぜか手元にあったりする。
 一部マニアには高値で売れそうな気がするが……(^^;
99/10/25
Approching Silence/David Sylvian
●デビシルといえば、Japan……というのはもう過去のことか?
 ソロ活動に入ってからの一貫した「アート」へのこだわりは、とどまるところを知らず、表現方法は歌だけに終わらなくなっている。
 個人的には、Robert Frippとのコラボレート「Gone To Earth」やSylvian&Frippでの活動や、事実上のJapan再結成アルバムであるRain Tree Crowなどが好みだが、このアルバムは……すげ〜難しい。
 全編歌なしのアンビエントアルバム。
 ファン必携……という帯たたきにだまされると、ちょっと無駄遣いになるかもしれないけど、どこからともなく流れてくる音としては、なかなかよろしいのではないかと思ったり……。
 どっちにしても難しいアルバムです。
99/09/28
ZOOMA/John Paul Jones
べつに今更紹介するまでもないベーシストだが、ツェッペリンのベーシストの初ソロ。クリムゾンにしたところで、他の方々ほど入れ込んで聞いているわけでもないんで、どうこう書けることもないんですが、おじさんのゴリゴリのベースを聴いただけで、買ってもいいだろうと思えたもんで……。
 フリップ御大のレーベルから出ているあたりが、ミソかな、と思うけど、それほどフリップ周辺のミュージシャンたちが参加しているわけでもない(トレイ・ガンのみ)ので、それを期待して買うとあてがはずれるので要注意。
 でも、買って損はないよん。
99/09/28
THE FRAGILE/Nine Inch Nails
 個人的にも久々。
 昔から、機械相手にここまで凶悪になれるのかと半分笑いながら聴いていたんですが、今回、ちょっと笑って聴ける領域を越えてしまい、頭を抱えてしまいました。
 2枚組ってあたりが、なんとも無謀というよか、割り切れないトレント・レズナーの現在を今の心情を象徴しているじゃなかろうか、と評論家ぶってみるのもいいけど、ちゃんと2枚聴けるあたりは、自分がレズナー君の心情に近いせいか?
 そのむかしの「エレクトロニック・ボディ・ミュージック」から「テクノ」、最近の「デジタル・ロック」への流れをふまえつつも、個人的には「エレボディ」へと先祖帰りしている感じがする。
 Ministry、FRONT242、Skiny Puppyあたりが作り上げた「音」はあっという間に消化され、テクノの彼方へと押しやられてしまったようであるが、基本は結局、そこなのね、と再認識させられるわけで、最近生演奏になってしまったMinistryあたりも、どうにかならんもんか、と思ったり思わなかったり。
 もっとも、連中は、そういう指向なんだと納得するしかないんだろうけど。
99/09/01
Masque/ProjeKct Three
 本家のほうはすでに作曲に入っているとの情報あり。
 「ひばりのくちばし、ジェリーの中に:その4」なんてタイトルも御大の日記には見えたが……本気かフリップ!
 で、プロジェクト3だが、パット・いったい何やってんねん・マステロットがんばってます、ってのが最大の売りだともうしておりますが、個人的にはプロジェクト4のはちきれ具合のほうが好きだったりする。
 プロジェクトを総括してみると、とりあえず聴いておけば的順位は、4、2、3、1。クリムゾン的なものを期待するなら1だけでも十分かもしれないけれど、たしかにそこにいたかもしれないビル・本当はジャズやりたかった・ブラッフォードと御大との緊張感が、どうもレヴィンとガンのプレイに影響しておとなしめなのが気になった。4はフリップが事前に曲をまとめていたせいなのか、やはりトータルの完成度が一番。2に関しては、エイドリアンのドラムがなかったらつまらなかったかも……って感じ。3よりは全然いいけどね。
 まあ、どうせ「まにあ」しか買わないアルバムなんでどうでもいいかも。
 ロック寄りの音を聴いている連中よりもジャズ寄りの音を聞いている連中のほうがこのおもしろさが理解できると思う。
99/08/01
West Coast Live/ProjeKct Four
 一連のProjeKctの中で、一番はじけ具合が気持ちいいアルバム。
 Levinのベースのせいか、それとも曲が出来ていたせいなのかは別にして、4人のベクトルは間違いなく同じ方向へと向かっている。
 どうも手がだしづらいんだよな、という方にはこの1枚だけでも。
99/07/01
山河水/竇唯
 いまとなっては王菲のバックバンドのドラマー……いや旦那といったほうがわかりやすいか?
 久々の新作(といっても昨年末に発売されてます)となる3枚目のアルバムですが、今回は打ち込み中心で、わりとおとなしめの仕上がり。夜中に聴くのがちょうどいいかなと思います。
 北京語ってことで、多少好き嫌いはあるでしょうが、良質の音というのは、なにも西洋だけじゃないってことの証明にもなってます。
 個人的には次作に期待。
99/06/15
Tall Snake E.P./BOA
 深夜アニメ「lain」のオープニングでおなじみのBOAのシングル。「DUVET」のオリジナル、クラブ、アコースティックの3ヴァージョンに未発表曲2曲収録。
 危惧した通りか、一発屋になりそうな予感あり。

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